それは、心の動きを感じることではないかと思う
「美意識」という言葉があり、その意味は「美しさを受容したり創造したりするときの心の働き。」
つまり心の動きのことを指している。
私はこの言葉に辞書で出会ったとき、心惹かれた。この感覚を知りたいと思った。
出会って以降、美しいと言われるものに触れる際、この言葉が浮かぶ。
最近自分が抽象画が好きだと気づいた。印象派の柔らかく明るい色合いが好き。また、はっきり描写しない、景色・形の曖昧な様が想像を膨らませてくれて、好き。
言語化するとこういう理由なのだけど、言語化できない感覚も抱いていて、それこそが美意識なのではないかと思った。
絵をじっと見ていると、画家の前に拡がっていた風景や、言わんとすることを想像する一方で、なんとも言えない感情が心に広がる。
「美しい、なんだか惹かれる、なんだかとても好き」
こういった感情。
無意識が意識以上に強い影響力を持つのと同じように、こういった心の動き「美意識」も私たちの人生に影響を与えるのではないかも思う。
そういった背景の元、美意識を鍛えることが美術を見る意義なのではと考えた今日。